弁護士に離婚相談する時に聞いておくべきこと
協議離婚とは、裁判所を通さずに自分たちで離婚を決定する方法です。
しかし、場合によってはふたりでの話し合いが難しい場合もありますし、プロに任せた方が満足できる結果が得られる場合もあります。
今回は、弁護士に離婚を相談する理由や、離婚相談の際に確認しておくべきことについて解説していきます。
弁護士を介して離婚をしたいと考えている方は、本記事をぜひ参考にしてみてください。
弁護士に離婚相談をする理由
まずは、弁護士に離婚相談をする理由についてみていきましょう。
弁護士に離婚相談をする理由１ 離婚問題のスペシャリストだから
弁護士は離婚問題のスペシャリストです。スペシャリストに間に立ってもらうことで、適切な対応が期待できます。
たとえば、相手に浮気されて、許せないという気持ちがあったとします。その場合、弁護士を通さないでうやむやにしてしまうと慰謝料がゼロになる場合があります。
しかし、弁護士を通してしっかりと争えば、不倫の慰謝料（相場は５０万〜３００万）を受け取ることができるのです。
また、養育費に関してしっかりと書面にし、法的効力を持たせておくことで、子どもの教育に必要なお金を得ることができます。
養育費や財産分与、慰謝料などに関して、プロを頼らなかったことで本来受け取ることができるお金を受け取れなかった人は無数にいます。
そういったことがないようにアシストするのが弁護士の仕事です。
弁護士に離婚相談をする理由２
相手と直接話せない状況にある場合、代理人になってもらえる
相手の顔も見たくないとか、相手にDVをふるわれていて恐怖で直接対峙できない、という場合にも弁護士に依頼するメリットがあります。弁護士は代理人になってくれるので、のです。
「離婚を進めたいけれど、相手に会うのが嫌だから先延ばしにしている」という方は、弁護士に依頼することを検討してみましょう。
離婚相談で弁護士に聞いておくべきこと
次に、離婚相談の際、弁護士に聞いておくべきことについてもみていきましょう。
離婚相談で弁護士に聞いておくべきこと１ 弁護士費用について
弁護士費用について確認しておきましょう。通常、初回の相談は３０分で５千円〜１万円程度です。
その後、どれだけお金がかかってくるかは、ケースバイケース。
よくあるのは、まずは着手金を支払ってその後、成功した場合に成功報酬を支払うというパターンです。
着手金はどういった結果になろうとも返金されない場合がほとんどです。
成功報酬は慰謝料や財産分与の場合、１割から２割が妥当で、たとえば不倫の慰謝料を１００万円相手からとることができた場合、１０万〜２０万を弁護士に支払うことになります。
そのほかには、親権を獲得できた場合には、１０万から２０万の報酬を支払う、など決めている弁護士事務所もあります。
養育費の獲得の報酬は、たとえば、毎月５万円の養育費を獲得できた場合、その１割程度、つまり５万×１２か月×１割＝６万円程度が成功報酬となることが多いようです。
ここで挙げた弁護士費用はあくまで一例ですから、
離婚相談で弁護士に聞いておくべきこと２ 慰謝料について
慰謝料がとれるか可能性があるか、とれるとしたらどのくらいになりそうかを確認しておきましょう。たとえば、ＤＶの慰謝料や不倫の慰謝料を請求する場合、証拠が必要になってきます。証拠がそろっていない場合は、弁護士の方から証拠をとるように指示されるケースもあります。
現状持っている証拠で請求可能なのかも確認しておくとよいでしょう。
離婚相談で弁護士に聞いておくべきこと３ 財産分与について
財産分与についても確認しましょう。 専業主婦・主夫の場合、結婚してからの相手の収入の半分を受け取る権利があります。 しかし、婚姻年数が長い場合、財産分与の精算に時間がかかってしまったり、どういった物が財産分与の対象になるのか分からないことがあります。 弁護士を介入させることで、そういった財産分与についての取り決めをスムーズに進めることができます。 財産分与がいくらくらいになるのかを聞いておくとよいでしょう。離婚相談で弁護士に聞いておくべきこと４ 親権・養育費について
親権や養育費についても確認しましょう。養育費を支払う側の雇用形態や年収、経済状況によって養育費は変わってきますが、養育費の相場は子ども一人につき月４〜５万円です。
弁護士にいくらになるのかを確認しておきましょう。また、親権を獲得したいけど安定した収入がないという場合は、就職する必要があります。
親権をとるために有利な動きが知りたい場合も、弁護士に相談してみるとよいでしょう。
最後に 法テラスを利用しよう
今回は、弁護士に離婚相談をするメリットを紹介してきました。
弁護士に依頼をすると費用がかかりますが、慰謝料、財産分与、養育費などを勝ち取ることができれば、結果的にはプラスになります。
収入がない又は収入が少なく、弁護士に相談するのが不安だという方は、
法テラスでは、所得制限以下の方に限り無料で弁護士に相談することができます。